注文住宅でホテルライクな家は実現できる？

自分の希望に沿った家を自由に建てられる注文住宅。この機会に、ホテルのように洗練された住まいにしたいと考える人も多いのではないでしょうか。
ホテルのような住まいは、日常に特別感をもたらし、暮らしの質を高めるきっかけとなります。

本記事では、注文住宅でホテルライクな住まいを目指す際のメリット・デメリットや、実現するためのポイントについて解説します。

ホテルライクな住まいのメリットのひとつは、日常に特別感を与えられる点です。ホテルのような内装や設備は、日常生活に非日常の雰囲気を加える効果があります。
広い玄関ホールやラグジュアリーな照明、タイル貼りの洗面など、旅行に出かけなくても、上質な空間で気分転換できる点は、ホテルライクな住まいならではの利点といえます。

ホテルライクな住まいは、来客を迎える場としても適しています。清潔感があり、内装も落ち着いた印象を持たせやすいため、日頃から友人や家族などの来客が多い人や、ホームパーティを開催したい人にもピッタリでしょう。

ホテルライクな家では、非日常の空間を目指す場合、高級感のある設備やデザイン性の高いインテリアを選ぶ傾向があります。
素材や設備にこだわりすぎると、想定以上に建築費がかかる可能性があるため、上限予算を決めておきましょう。

素材によっては建築後に定期的なメンテナンス費用が発生するケースもあるので、選定には注意が必要です。

ホテルライクな設計を優先しすぎると、暮らしにくさを感じる場合もあります。
たとえば、内装の見栄えをシンプルにしすぎて収納が足りなくなることがあります。広い空間を演出するために間仕切りを減らすと、プライバシーが十分に確保できなくなることもあります。

毎日暮らす場所である以上、見た目だけでなく快適さにも配慮が必要です。

「ホテルライク」といっても、そのスタイルはさまざまです。まずはデザインコンセプトを決めて、建築会社や設計担当者と方向性を共有することが重要です。

あまり難しく考えず、自分が気に入ったデザインの施工事例を見てみたり、訪れたホテルなど実在の建物を参考にするのがおすすめです。

ホテルのような非日常の空間を演出するため、照明や素材、カラーなどで高級感のある空間を意識して設計しましょう。
間接照明やダウンライトを多用した柔らかな光の演出、石材・タイル・鏡面仕上げなど素材にこだわれば、洗練された空間に仕上がります。
内外装の色調を統一することで、空間全体に一体感を持たせられます。使用する色は基本色とアクセント色を中心に、2〜3色に絞ると良いでしょう。

天井を高くしたり吹き抜けを設けるなど、空間を広くとると開放的な雰囲気になるのでおすすめです。

ホテルライクな見た目にこだわりすぎず、生活のしやすさとのバランスを取ることも重要です。特に意識しておくポイントは生活動線と収納になります。

見栄えにこだわりすぎると、キッチンとリビング、玄関と洗面所など、日常的に移動する動線が犠牲になることも少なくありません。実際の暮らしを具体的に想定し、動線のスムーズさを意識した間取りを検討することが大切です。

また、生活感を隠すがために収納スペースを削ってしまい、収納が足りなくなることがあります。収納専用のスペースや隠し戸棚を設けるなど、十分な収納計画を立てておくことが重要です。

ホテルライクな注文住宅は、非日常な空間を演出し、日々の生活に充実感を与えてくれるものです。一方で、生活のしやすさとのバランスなど注意すべき点もあります。

松本市で理想的なホテルライクな注文住宅を建てたい場合は、理想や生活スタイルをしっかりと聞いたうえで、設計と暮らしやすさの両面から提案してくれる建築会社を選ぶことが重要です。